たぶん初めは小さな思い付き。
ちょっとずつ夢を重ねて
10年たったら
こんなお店になっていました。 

2009年12月13日日曜日

空白の間

ここ1週間ほど突然お店をお休みすることになり
足を運んでくださった方をはじめ皆様にご迷惑をおかけしました。
また、ご心配もおかけしたことと思います。

実は入院中だった店主の父が、
先日他界いたしました。

慌てて駆けつけ、
最後の2日間を一緒に過ごすことが出来ました。

葬儀も無事にとりおこない、
たくさんのお悔やみや励ましを頂きました。
ありがとうございます。

父の入院は開店の時期とほぼ重なり、
結局店には開店準備の頃に来てもらったのが最後となりました。
数枚の写真を、亡くなる2週間ほど前に
たまたま見せていたのですが、
まさかこのようなことになるなんて思いもよらず、
せめて写真だけでも見せることが出来て良かったと振り返っていました。
でもやっぱり、
カウンターで珈琲を飲んでいってほしかったなって思わずにはいられません。

手回しの焙煎機を回している赤い機械、父が作ってくれたものです。
機械いじりがとてもうまくて器用な人でした。
店のことも楽しみにしていて
「今度はあれをやってやるからもうちょっと待ってろ」
とか、あれこれ気にかけてくれていました。
もっともっと頼りにしていたのに、まだ早いよ・・・。

思えば私たちがこういう道を選ぶことに初めは反対していた父でした。
たくさん心配もかけました。
でもようやく独立して店を持つことをとにかく喜んでくれて、
たくさん力を貸してくれたんです。
今回のオープンでやっと少しは安心させることが出来たかと思っていました。

天国の父を心配させないように、
ますます頑張らなくっちゃね。
もう、こんなの親離れも無理矢理すぎですけど。

大きな悲しみは、いずれ時を経て
大きな優しさに変わってくれればと思っています。
ゆっくりゆっくり。

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