たぶん初めは小さな思い付き。
ちょっとずつ夢を重ねて
10年たったら
こんなお店になっていました。 

2008年9月17日水曜日

ひとつひとつ

今日は以前からご注文を頂いていたヨーグルト用の器を作ってきました。
お気に召していただけるものかどうか・・・。

お客様は特に容量が気になるようでしたから、
いつも召し上がる分量がうまく入り、余白がちょうどになるように、と考えて形を作ってみました。
ご家族分になるのですが、
同様に食器を作るときは一つだけ、というのは少ないです。
もちろんお買い求めは1個からでも何個でも自由なのですが、
組で欲しいというお客様も考えて少なくとも5個は作るようにしています。

さて、何個か作るとなるとよく陶芸教室の生徒さんたちが気にするのが
「同じ大きさ、同じ重さ」です。

私もはじめはそれがきっちり出来るように、とは思っていたのですが
作り続けるうちに変わってきました。

大体の大きさ、形はもちろんデザインとして決まります。
でもそこに入れる食べ物や飲み物の姿を想像しなければ、
形が先に立ってしまう。
同じ計でも同じ高さでも、
胴や口の微妙なカーブでしっくりしないものになってしまう。

というわけで、
大体はそろえるものの、
実際は形を整える最後に
必ず入れたいものが入った姿をイメージして手を加えています。

一つ一つがそんなわけで似ていながら違っています。
(フリーカップのように、あえて大きさすらあまりそろえていないものすらあります)

理想は
合唱団の女の子たちがみんな違っていながらまとまって並んでいるような、
そんな雰囲気だったりしています。

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